今回は、浅煎り、中煎り、深煎りのコーヒーについて詳しく解説を行います。
コーヒー豆は、焙煎の度合いで豆の持つ味や香ばしさ、風味、コクが変わります。コーヒー豆を浅煎りで焙煎すると果実感が出て、深煎りになるにつれて苦味やコクが出てきます。コーヒー豆の焙煎する度合い(焙煎度)によって、コーヒーの印象がはっきり変わる重要なポイントです。
この浅煎り、中煎り、深煎りの違いを詳しくご説明いたしますね。
目次
浅煎りのコーヒーの特徴・味の印象
浅煎りのコーヒーの特徴や味については
・酸味が出やすい
・苦みは控え目
・やわらかい口当たり
・くっきりとした飲み口
基本的に浅煎りはコーヒー豆のフルーティーさを感じやすいです。また、浅煎りの場合は、コーヒー生豆が焙煎されている時間が短いため、カフェイン含有量も多く、ポリフェノールも多いです。カフェインもポリフェノールも熱に弱いため、浅煎りの状態が一番多く含まれるんですね。
コーヒー豆が本来持つフルーティーで、花やハーブのような香りを楽しみたい方におすすめです。また、浅煎りのコーヒーを美味しく飲むなら、豆が本来持つ香りを生かすために、ホットで飲むと風味を感じやすいです。そして、浅煎りのコーヒーは冷めていくと甘みが増すため、少しずつ飲んで味の変化を楽しむのもおすすめです。最近はサードウェーブコーヒーでも浅煎りのコーヒー豆が人気になっています。
INIC coffeeは、エチオピア・イルガチェフェを使用した浅煎りのコーヒーがあります。サラサラの細やかなパウダーコーヒーは、お湯を注いで5秒で溶けます。果実感を手軽に味わいたい方におすすめのコーヒーです。
中煎りのコーヒーの特徴・味の印象
中煎りのコーヒーの特徴や味については
・マイルドな飲み心地
・酸味とコク・苦味のバランスが良い
・芳醇な香り
中煎りのコーヒーは、酸味・苦味が抑え目のため、飲みやすい焙煎です。また、酸味とコクのバランスが丁度いいのが特徴的です。焙煎時間を少し長くした中深煎りぐらいだと、ナッツ系の香ばしさがあり、苦味・コクが増して味に深みが出ます。後味は、チョコのようなほんのりとした甘さを感じます。ミルクをいれてカフェオレなどにも用いられやすいです。
また、コーヒーの甘味は「フラノン類」という甘み成分が、中煎り辺りでピークを迎えます。そういった理由から、中煎りでは甘味や華やかな香りを感じやすいのです。バランスの良い中煎りコーヒーは逆に味わいに刺激が少ないという部分があるため、朝や夜に飲む事でリラックスできると思いますよ。
深煎りのコーヒーの特徴・味の印象
深煎りコーヒーの特徴や味について
・酸味は控え目
・深いコク
・強い苦味
・濃厚な味わい
深煎りコーヒーは、豆が色が濃い茶褐色から黒褐色となり、コーヒー豆の表面に油分出てきます。日本人は比較的に深煎り好きが多いと言われているのは、深煎りコーヒーの苦味が好きだからかもしれないですね。ビターチョコのような後味と、ローストナッツのような風味が長く続きます。深煎りコーヒーはコクと苦味が特徴的なため、ミルクともよく合います。酸味はほとんど感じません。豊かな香ばしさがあります。
また、苦味が強い深煎りと思うと「カフェインも多そう」とイメージしやすいですが、実際は深煎りになるにつれてカフェインは減っていきます。そのため深煎りの方が浅煎りコーヒーよりも胃に優しいといってもいいと思います。
コーヒー豆と焙煎
焙煎というのは、機械を使って火を通して苦味や酸味、香りを引き出す作業の事です。(コーヒーだけでなくお茶なども焙煎します。)そのコーヒーの生豆にどれぐらい火を通すかによって、浅煎り、中煎り、深煎りなど度合いが変わってきます。
コーヒー豆は、焙煎する事で豆の色が変わり、豊かな香りや、苦味、甘み、酸味などが変化して奥深い味わいが生まれます。焙煎がコーヒー豆の美味しさ・風味を引き出してくれるんですね。
焙煎度とは?
ちなみに焙煎度とは、海外ではライトロースト>シナモンロースト>ミディアムロースト>ハイロースト>シティロースト>フルシティロースト>フレンチロースト>イタリアンローストという、8段階で呼ばれている焙煎度合いの事です。
浅煎りがライトローストで、もっとも焙煎度が高い(焙煎時間が長い)深煎りはイタリアンローストです。深煎りになるほど、コーヒー豆も黒く光沢が出ます。
8段階の焙煎度がありますが、浅煎りで美味しさが出るコーヒー、深煎りで美味しさが出るコーヒーなどは、焙煎される方の個性です。同じ豆でもまったく違う風味が生まれます。
浅煎り、中煎り、深煎り、どの味を選ぶのか悩まれる方は、酸味が味わいたいなら浅煎り、バランスを求めるなら中煎り、苦味が好きなら深煎りと覚えておくといいでしょう。