今回は、一般的なギフトのマナーについてお伝えします。結婚祝いや出産祝いにまつわる事から、熨斗や水引など行事に、気軽なものから人生の節目に贈るギフトにいたるまで、様々なマナーがありますので一つ一つ解説を行っていきます。
目次
ギフトを贈る際に絶対に知っておきたいマナー
ギフトを贈る際には、タイミング、贈り物の内容などを気を付けていく事が大切なマナーです。もちろんギフトといっても様々な種類や地方毎によっての違いなどもあるので、一般的な部分でお伝えいたします。
ギフトを贈るタイミングのマナー
ギフトを贈る際は、お相手の状況を想像してタイミングを考える事がマナーです。タイミングを逃すとお祝いも段々渡しにくくなってしまいます。また、例えば賞味期限の短いものをたくさん贈ってしまったりすると、食べきれないとお相手が困ってしまう事もあります。時期が外れると効果もいまいち。
ギフトのマナーとしてお相手が喜んでくれるタイミングは必ず考えましょう。
贈り物を選ぶポイント
ギフトは相手目線で選ぶことがマナーです。希望が聞けるなら教えてもらえると良いですが、出来るだけセンスの良いものを贈ると喜んでもらいやすいです。特に高価になりすぎず、ちょっといいもの、ぐらいのものが一般的にギフトに丁度いいです。
またお祝い事では、贈り物の数は偶数を避けるのがマナーです。特にお祝い事では「4」、「9」は避けるのが昔からの風習です。奇数の「3」、「5」、「7」は縁起がよいとされています。また「8」は偶数ですが、末広がりのためお祝い事でに適しています。また2つでペア偶数でセットになっているようなものは、1組や1ダースという単位で考えるので大丈夫です。
お祝い別のマナー
結婚祝い、出産祝い、内祝い、就職や退職などのお祝いを贈る際のマナーについて解説します。
結婚祝いのギフトを贈る時のマナー
結婚祝いは挙式がある場合は、結婚式の前後1~2ヵ月以内、挙式などない場合は結婚報告を受けてから1カ月以内に贈るのがマナーです。
結婚祝いは新居に伺って直接渡す事が一般的でしたが、最近は新郎新婦が忙しい事も多いためギフトで配送する事も増えています。
ただし、結婚前というのは準備で忙しいため相手への配慮は大切です。また、挙式当日に持参するのはNGです。新郎新婦の荷物になってしまうので、控えましょう。また、結婚後にギフトを贈る場合、新郎新婦がハネムーンを予定している場合もあるので、確認しておくのがおすすめです。
結婚祝いを選ぶポイント
結婚祝いは、挙式・披露宴に出席される方はご祝儀のみという事もあります。ただ、仲のいい方だからご祝儀だけでなくて贈り物をプレゼントしたいという場合や、挙式・披露宴に参列できなかったり、そもそも式自体ない場合も増えています。そのため、結婚祝いで贈り物を選ぶポイントは、相手との関係にもよりますが、マナーとしては、まずはタブーを外すという事が大切です。
タブーとされるものは、包丁や調理バサミ(切れる=縁が切れる)、ハンカチ(手布れで別れを連想)、日本茶(弔事に出る事が多い)、ライター・灰皿(消えるを連想)
そして、結婚祝いで一番おすすめは、夫婦で楽しめるものがいいでしょう。ペアになっていて、形に残るようなものがおすすめです。
出産祝いのギフトを贈るタイミング
出産祝いのギフトを贈るタイミングは、母子が退院してから1ヵ月頃までを目安に贈るのがおすすめです。
出産祝いとは、母子の健康と出産という大仕事を終えた労いとお祝い、そして母子の健康を願いも込めた贈り物。
一般的には、生後7日目の「お七夜」で赤ちゃんの名前がつけられてから、1ヵ月頃の「お宮参り」までの間に、出産祝いを贈るタイミングです。
ただ産後の体調などの関係もあるので母子ともに退院して落ち着いた頃に贈るのが出産祝いとして丁度いいタイミングでしょう。
出産祝いを選ぶポイント
出産祝いを選ぶ際のマナーとしては、まずはタブーを避けるという事が大切です。
お祝い事でのタブーとされるものは 包丁や調理バサミ(切れる=縁が切れる)、ハンカチ(手布れで別れを連想)、日本茶(弔事に出る事が多い)、ライター・灰皿(消えるを連想)
また産後という事も踏まえると、カフェインのあるものも避けた方がいいでしょう。他には、大きいもの(ベビーカーやベビーベッドなど)はお相手が希望しない限りは控えた方がいいですね。出産祝いはあまり高価なものにしない方がお相手も気兼ねなく使えます。
内祝いのギフトを贈るタイミング
内祝いでギフトを贈るのは一般的にはお祝いを頂いてから1か月以内がタイミングとしてちょうどいいでしょう。
ただ状況によってはドタバタして、1か月だと難しい事もあります。その場合は、先に直接お礼を伝えて、「後日改めてご挨拶をさせていただきます」とお伝えして、出来るだけ早くギフトの手配をしましょう。
またギフトの納期に時間がかかるものの場合は、「特別なものでお手元へのお届けが遅くなるため、また改めてご挨拶させて頂きます。」と、遅くなる事は一言事前に伝えておくのがマナーです。
内祝いを選ぶポイント
内祝いとは、頂いたお祝いのお返しのため、基本的に頂いた贈り物の2分の1~3分の1の金額のものを選ぶのがマナーです。
贈りものとして喜ばれやすいものは、お相手のライフスタイルに合ったものがおすすめです。
ギフトのマナーとして大切な事
ギフトは、一方通行のものではなく、贈る・お返しが一つの流れとしてあります。その贈りあう文化でコミュニケーションに繋がっていくんですね。
人生における様々な節目で、ギフトを通じた心配りは心に残るもの。気持ちのこもったお祝いを贈りあえる関係は、贈る方も贈られた方もどちらも嬉しい気持ちになりますよね。
そんなコミュニケーションを意識して、ギフトを選んでみてはいかがでしょうか。