(2022年2月21日 更新)
種類や焙煎度で変わる?コーヒーに含まれるカフェイン量の違い
コーヒーの成分と聞いて一番に想像するのは、「カフェイン」ではないでしょうか。今回はカフェインに着目し、体へもたらす影響やコーヒーの種類・焙煎度によるカフェイン量の違いをご紹介します。
目次
コーヒーの種類や焙煎度ごとのカフェイン量の違い
コーヒーの種類で多く流通されているのは、アラビカ種とロブスタ種です。アラビカ種の多くは、高品質なコーヒー豆である「スペシャルティコーヒー」として取引きされています。ロブスタ種は、缶コーヒーやインスタントコーヒーに多用される種です。
アラビカ種のカフェイン含有率は約1%、ロブスタ種は約2%で、約2倍の違いがあります。
では、ロブスタ種が多く使用される缶コーヒーやインスタントコーヒーのカフェイン量を見てみましょう。
・インスタントコーヒー:57mg/100ml
・缶コーヒー:90~160mg/缶
(参考)文部科学省 日本食品標準成分表2015年版(七訂)https://fooddb.mext.go.jp/
内閣府 食品安全委員会 http://www.fsc.go.jp/
この数値にはアラビカ種・ロブスタ種の明記はありませんでしたが、缶コーヒーは種類の多さからか、カフェイン量に大きな幅があります。
確実にカフェインが少ないコーヒーを選びたいという方は、デカフェ(カフェインレス)コーヒーを選択する方法がおすすめです。また、アラビカ種のローリナという品種は、他のアラビカ種に比べてカフェイン量が半分です。
浅煎りコーヒー・深煎りコーヒーでのカフェイン量の違い
カフェインは、焙煎が進むほど減少します。よって、浅煎りのコーヒーよりも深煎りの方がカフェイン量は少ないです。しかし深煎りになるほど、その体積は増加・重量は減少します。これはどういうことか、例を挙げてみましょう。
・計量スプーン(体積)を用いてコーヒー豆を測った場合
カフェイン量は浅煎り>深煎りとなります。
・スケール(重量)を用いた場合
深煎りは軽い分、多くの粒を必要とします。よって、カフェイン量は浅煎り≒深煎りに。
コーヒーの味が苦く濃くなるとカフェインが多い印象を持ってしまうかもしれませんが、実は焙煎度によってカフェイン量にそこまで差はないのです。
カフェインがもたらす体への影響は?
「コーヒーを1日に何杯も摂りすぎて、体の調子が悪くなってしまった」「コーヒーを飲んだら、仕事に集中することができた」このような経験はないでしょうか。これらはコーヒーに含まれるカフェインが大きく影響しています。
カフェインとはアルカロイドの一種です。カフェインには利尿作用や覚醒作用などの効果があります。「集中力を高めたいときや眠気を覚ましたいときにコーヒーを1杯…」という方も多いでしょう。しかしながら、カフェインを摂取しすぎると中枢神経が過剰に刺激され、めまいや息苦しさ、不眠などの悪影響を及ぼしかねません。時には胃腸に不快感を覚えることも。
カフェインへの耐性は、個人によって大きく変動します。成人の1日当たりのカフェイン摂取量は、日本では厳密に定められていません。しかし、海外では400mgまでと設定している国があります。コーヒーの浸出液100mlあたりのカフェイン量は60mg。よってカップ約3~4杯分を摂取すると、400mgオーバーです。
また、妊婦さんや子供はカフェインの影響を受けやすく、カフェインの過剰摂取を避けるよう注意喚起がなされています。妊娠中の方は、主治医と相談しましょう。
INIC coffeeには、カフェイン除去率99.85%のデカフェコーヒー(カフェインレスコーヒー)のラインナップがあります。
このデカフェは、コーヒーの風味がしっかり残ったままの味わいのため、寝る前などにコーヒーを飲みたくなる方などにもおすすめです。
さいごに
コーヒーの代表的な成分であるカフェインについてお話をしました。適切な量であれば、仕事がはかどるなどのメリットがありますが、過剰摂取は体に悪影響を及ぼします。
私たちの生活に活力を与えてくれるコーヒー。飲みすぎは禁物ですが、仕事のお供に・誰かとのコミュニケーションの傍らに今日も存分にコーヒーライフを満喫しましょう。
また、INIC coffeeには、デカフェ以外にも、豆の産地や焙煎度別、カフェオレ専用コーヒー、デザートコーヒーなどさまざまなラインナップが揃っています。
INIC coffeeは、「いま美味しいコーヒーが飲みたい!」に応えるドリップド・コーヒーパウダーです。